【第9回Celonis Japan Champion Club】
AIを「実践」へ。変革リーダーたちが語る、真の価値創出への道標

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去る2026年4月8日(水)、第9回目となる「Celonis Japan Champion Club」を開催いたしました。当日は、組織の変革を牽引する19社21名のリーダーの皆様が参加し、熱気あふれる議論が交わされました。

本稿では、当日のハイライトを写真とともにレポートします。

【第9回Celonis Japan Champion Club】AIを「実践」へ。変革リーダーたちが語る、真の価値創出への道標

去る2026年4月8日(水)、第9回目となる「Celonis Japan Champion Club」を開催いたしました。当日は、組織の変革を牽引する19社21名のリーダーの皆様が参加し、熱気あふれる議論が交わされました。

本コミュニティは2022年の設立以来、導入企業の皆様が直面する挑戦や知見を共有し、最新の「Celonis Process Intelligence」を武器に相互のフィードバックを行う場として発展してきました。

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今回のメインセッションでは、日本電気株式会社(NEC)コーポレートエグゼクティブ 兼 CIO 兼 コーポレートIT・AIイノベーション部門長の中田俊彦氏が登壇。同社がいかにして最先端のAI活用をビジネス成果へと結びつけているか、その具体的な戦略をご共有いただきました。

続いて、国内先駆者企業による最新事例の発表に続き、Celonis本社からはSVP グローバル・カスタマー・トランスフォーメーション担当のパトリック・トンプソンが登壇。グローバル基準で成果を最大化するためのフレームワーク「エンタープライズ・バリュー・フレームワーク」について深掘りしました。

最終パートでは、グループディスカッションを実施。各社の変革リーダーが直面する課題解決に向けたヒントを、熱気とともに探り合いました

本稿では、当日のハイライトとともに、パトリック・トンプソンによる講演の要旨を、写真とともにレポートします。

【プログラム】

  1. ご挨拶とご参加者様の紹介
    山下一将 Celonis株式会社  執行役員 営業統括本部長
  2. 「NECの最新AI活用事例のご紹介」
    中田 俊彦 氏 日本電気株式会社 コーポレートエグゼクティブ 兼 CIO 兼 コーポレートIT・AIイノベーション部門長
  3. 「日本のお客様の最新の取り組みについてのご紹介」
  4. 「エンタープライズAIの実用化」
    パトリック・トンプソン Celonis社 シニア・バイス・プレジデント グローバル・カスタマー・トランスフォーメーション担当
  5. グループディスカッション

AIを「真の戦力」へ:エンタープライズAIとプロセスコンテキストの不可欠な関係

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セッションの冒頭、Celonisの山下からは、AIを単なる一過性のブームに終わらせず、真の企業価値へと変える鍵となる「エンタープライズ AI」と、その核心である「プロセスコンテキスト」の重要性について提言がなされました。

(1) AI導入が招く「新たなサイロ化」の罠

多くの企業がAIによる生産性向上を急いでいますが、その足元には「サイロ化」という根深い課題が横たわっています。業務システムや組織が分断されている現代の企業環境では、業務のつながりを示す「文脈(ビジネスコンテキスト)」は、現場のベテラン社員の頭の中にしか存在しません。

この状態で部門ごとにAIエージェントを導入しても、各AIは断片的なデータしか参照できず、処理のたびに文脈がリセットされてしまいます。これではAIを活用すればするほど情報の断絶が深まり、皮肉にも「AIによる新たなサイロ化」を加速させかねません。

(2) 価値創出エンジンへの進化

AIは極めて高度な知能を持ちますが、自社固有の複雑な業務プロセス(例外処理や部門間の依存関係)を単独で解釈することは不可能です。AIを単なる補助ツールで終わらせず、持続的に利益を生み出す「価値創出エンジン」へと進化させるには、現実の業務構造(ビジネスコンテキスト)をAIに正しく理解・実行させる基盤、すなわち「エンタープライズ AI」の実装が不可欠です。

その中核を担うのが、Celonisの提唱する「プロセスコンテキスト」です。 これは、システム横断でデータを統合し、業務の時系列やボトルネックを「デジタルツイン」としてAIに提供するものです。この共通基盤があって初めて、AIは状況をリアルタイムに俯瞰し、最適な判断を下せるようになります。

AI駆動のオペレーションへの第一歩は、ブラックボックス化した業務プロセスを、AIが解釈可能な「コンテキスト」へと変換することから始まると説き、山下はこのセッションを締めくくりました。

エンタープライズAIの実用化

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続いて、Celonis本社のパトリック・トンプソンより、「エンタープライズAIの実用化」と題した講演が行われました。

(1) 戦略を実行価値へ:エンタープライズ・バリュー・フレームワーク(EVF)

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現代のビジネス環境において、組織の目標は単なるコスト削減を超え、AIを核とした「変革プラットフォーム」による新たな体験価値の創出へとシフトしています。この変革を確実に成果へ結びつける鍵としてパトリックが提示したのが、「エンタープライズ・バリュー・フレームワーク(EVF)」の実装と運用です。 本セッションでは、企業価値を創出するプレイブックの核となる「戦略的アライメント」「継続的改善プロセス」に焦点を当てて解説しました。

(2) 戦略は「北極星」、オペレーティングモデルは「そこへ至る道」

「何を達成するか」という戦略を具体的な成果に繋げるのは、「いかに達成するか」というオペレーティングモデルです。 EVFは、取締役会レベルの最重要目標(OKR)から、各部門の事業戦略、そして現場の具体的なソリューションまでを一本の線で結ぶ「キャンバス」として機能します。株主価値やEBITDAといった経営指標を、現場で実行可能なKPIへと構造的に落とし込むことで、導入されるAIソリューションが経営目標をダイレクトに推進することを確実にするのです。

(3) 継続的改善プロセス:「リーン・イントゥ・ザ・レッド」のマインドセット

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卓越した組織文化を築く鍵は、プロセスの透明化とトップダウンによる強力な改善の意志にあります。ここでパトリックが強調したのが、「リーン・イントゥ・ザ・レッド(Lean into the Red)」という挑戦的なマインドセットです。

先行指標(予測と制御)と遅行指標(最終成果)を絶えずレビューし、目標を3ヶ月連続で達成した場合には、さらに高い基準を再設定してあえて「未達(赤)」の状態を作り出す。これにより、常に業界最高水準を目指し続ける「エクセレンス」への集中力を維持するのです。

(4) 組織を動かす「運用ケイデンス」

フレームワークを形骸化させないためには、組織の日常的なリズム(運用ケイデンス)への組み込みが不可欠です。

  • 年間・四半期: 経営層が参画し、戦略の有効性や価値実現の進捗をレビュー
  • 月次・週次: マネージャーや現場がKPIを精査し、具体的なプロセス改善を特定・実行

エグゼクティブから現場のプレーヤーまでが、Celonisのスコアカードを通じて共通の言語(データ)を持ち、改善のサイクルを回し続けることの重要性を説きました。

(5) 結び:真の企業価値を創出するために

エンタープライズAIの実用化は、テクノロジーの導入だけで完結するものではありません。 フレームワークによって戦略をソリューションへと直結させ、継続的改善のサイクルを「組織文化」として定着させることこそが、真の企業価値を創出する根幹であると述べ、パトリックは講演を締めくくりました

参加者からのフィードバック

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セッション後のグループディスカッションやアンケートでは、変革の最前線に立つリーダーの皆様から、多くの熱いメッセージをいただきました。その一部をご紹介します。

  • 変革のスタートは経営の危機感であると、改めて強く認識しました
  • 先進ユーザーの取り組みの経緯や全体像を深く知ることができ、自社のロードマップを描く上での大きなヒントになりました
  • EVF(エンタープライズ・バリュー・フレームワーク)に沿って経営層から現場までが足並みを揃えて活動することの重要性と、その圧倒的な効率性を実感しました
  • 特に『リーン・イントゥ・ザ・レッド』というキーワードが刺さりました。ぜひ自社でも実践したいです
  • EVFが単なる理論ではなく、実際に運用され成果を生んでいることを知り、大変勇気づけられました
  • 各社の多様なアプローチを直接伺うことができ、非常に有意義な時間でした

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今回のCelonis Japan Champion Clubを通じて、AIを単なるツールで終わらせず、組織の文化やオペレーションにまで昇華させようとするリーダーの皆様の強い意志を再確認することができました。

私たちは、参加者の皆様からいただいた声を励みに、これからも日本企業の変革を加速させる有益な情報発信と、互いに高め合えるコミュニティ運営に尽力してまいります。

次回の開催もどうぞご期待ください。

問い合わせ先:Celonis Champion Club事務局(Celonis株式会社内)marketing-japan@celonis.com