「Celonisワールドツアー2023 – 東京」開催—Celonisの最新技術がもたらす「次世代の生産性」とは?イベントレポート第三弾

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2023年6月13日、ホテル雅叙園東京で「Celonisワールドツアー2023 – 東京」が開催されました。このイベントでは、プロセスマイニングのマーケットリーダーであるCelonisが、その最新のテクノロジーと日本のユーザー事例、そしてパートナー企業と今後進んでいく道筋を解説するものです。本稿では、各セッションのエッセンスを紹介します。

実体験に基づくプロセスマイニング成功のポイント

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次の登壇者は、株式会社日立システムズ 執行役員 CIO 兼 IT本部長を務める吉田 浩美様です。同社のIT本部は、業務改革の提案・推進でデジタル化をけん引。その中で「デジタル化によるプロセス強化」を重要視し、ショーケース化を視野に入れてプロセスマイニングの社内プロジェクトを推進してきました。

2019年にCelonis を採用してPOV(価値検証)を開始、22年までに販売・保守・SOC監視・調達などさまざまな業務において10件のプロジェクトを実行しており、トータルで年間約1億3,000万円の効果創出を見込んでいます。吉田様は、そのうち4件の事例を紹介する中で、効果創出のポイントに「改善ワークショップ」を挙げて詳説しました。

また、プロセスマイニング成功のポイントとして、「普及(適切なスキルを備えたメンバーを集めたチームで実績を作る)」「浸透(経営幹部、業務関係者を巻き込んで継続的改善の浸透を図る)」「定着(プロセスエンジニアの育成が業務の継続的改善定着のカギ)」の3点を挙げます。

吉田様は、次のステップへの挑戦についても語りました。プロセス設計の分断や属人化を課題とし、「部門間にこそ大きく改善すべき業務・効果創出のポイントが隠れている可能性が高く、あたかも“埋蔵金”であるといえます」と指摘。同社では、部門横断のビジネスプロセス・マネジメントグループを発足し解決に取り組んでいます。