https://delivery-p141552-e1488202.adobeaemcloud.com/adobe/assets/urn:aaid:aem:0b4b39fa-1f54-47a8-9be7-20d3e0d0f451/original/as/502A3083_murase-san.JPGCelonis株式会社 代表取締役社長 村瀬 将思

「構成可能なAI駆動オペレーション」— 激動の経済秩序において、プロセスインテリジェンスが日本企業の自律的成長を解き放つ

新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

早速ですが、2026年の年頭にあたり、謹んで本年度の弊社戦略を以下の通りご報告申し上げます。

経済秩序の転換を力に変える:日本企業に求められる「本質的なレジリエンス」

現在、私たちは歴史的な転換点に立っています。グローバルな経済秩序の変動や地政学リスクの顕在化により、サプライチェーンの再構築や海外戦略の抜本的な見直しが、日本企業にとって避けて通れない急務となりました。

日本国内に目を向ければ、深刻な少子高齢化に伴う労働生産性の停滞という構造的な課題に直面しています。これまでの延長線上にあるデジタル化だけでは、この不透明な社会環境を勝ち抜くことは困難です。今こそデータを共通言語とし、ビジネスモデルそのものを柔軟に変革し続ける「変化に強い企業体質」への進化が求められています。

構成可能なAI駆動オペレーション:AIの投資対効果を最大化する「PI」の役割 (No AI without PI、プロセスインテリジェンスなくしてAIなし)

昨今、生成AIの活用は社会現象となりましたが、企業の多くは依然として表層的な効率化のためのAI活用に留まっています。AIへの投資対効果(RoAI)を最大化し、経営に直結する価値を生み出すためには、プロセスの文脈(コンテキスト)をAIに与える「Process Intelligence(PI)」が不可欠です。

Celonisの「Process Intelligence Graph(PIG)」は、部門やシステムの枠を超えて企業全体のオペレーションをリアルタイムに再現するデジタルツインを構築します。また、昨年はデータソースとしてDataBricksやMS Fablicとの「Zero Copy」連携を実現し、業務システムの持つ構造化データのみならず非構造化データをもコンテキストとして統合。これにより、様々なAIエージェントに対しコンテキストを提供し、AIエージェント自体に対してマイニングを行い、そしてフィードバックループをまわすことで、AIは単なる支援ツールを超えた、自律的に判断し実行する真の自律的企業(Autonomous Enterprise)の実現を加速させるエンジンとなります。

2026年の重点戦略:AI + SCMとエコシステムの深化

本年、Celonis株式会社は「AI + SCM」を最重点シナリオとして掲げ、予測困難な国際情勢や地政学リスクに対応するためのサプライチェーン改革を力強く牽引してまいります。在庫最適化や納期遵守率向上、さらにはサプライチェーン全体を鳥瞰する「コマンドセンター」の構築支援を通じ、日本企業の国際競争力を抜本的に強化します。

また、昨年大きな価値創出を実現された富士通様、NEC様、パナソニック様、NXホールディングス様といった日本を代表する「先駆者」の皆様方の成功知見をお預かりし、共通資産としてエコシステム全体に広く還元することで、プロセスインテリジェンス(PI)+AIを特別なものではなく、あらゆる企業の「標準プラットフォーム」へと昇華させていく方針です。Orchestration EngineやAIエージェントの社会実装をさらに加速させ、人間がより付加価値の高い、創造的な仕事に専念できる「自律的企業(Autonomous Enterprise)」を具現化するとともに、変革を先導する「Change Maker(変革者)」を育成・支援する強固なプラットフォームを提供し続ける所存です。

「奇跡的なほどやりがいのある仕事」を共に

私たちは、「人、企業、そして地球のためにプロセスを最適化する」というビジョンのもと、日本社会の持続可能な発展を目指しています。データを共通言語とし、ファクトに基づき迅速に変革を断行する文化を日本に根付かせることは、私たちの誇りであり、「奇跡的なほどやりがいのある仕事」です。

本年も、戦略的パートナーシップをさらに推進し、プロセスインテリジェンスを通じて日本の新たな可能性を解き放つために全力を尽くす所存です。

本年も従前通りのご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

令和8年元旦
Celonis株式会社
代表取締役社長
村瀬 将思