アストラゼネカ + Celonis

「まるで2Dから3Dに移行するような感覚です。OCPMによって、ビジネスプロセス全体を俯瞰できるようになります。」 アストラゼネカ GBSプロセス&アナリティクスサービス、Tomasz Kacprowicz 氏

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在庫レベルの最適化

コスト削減を実現し、廃棄リスクを低減

医薬品供給の加速

患者に救命医薬品をより迅速に届ける体制を構築

データ収集の効率化

手作業による工数を削減し、貴重な時間を創出

アストラゼネカの財務部門におけるプロセスマイニングの概念実証(PoC)として始まった取り組みは、今や、同社の他の業務部門においても効率化、イノベーション、そして目に見える成果を創出する、変革のための強力な基盤へと成長を遂げました。

現在、同社はCelonisを活用することで、生産・物流、調達、そして営業・マーケティングといった領域において、複雑なプロセスのリアルタイムな可視化、ボトルネックの特定、そしてワークフローの最適化を実現しています。

導入背景:グローバルサプライチェーンの機会

2017年以来、アストラゼネカのGBSプロセス&アナリティクスサービスチーム(グローバルビジネスサービス:GBSチームの一部)は、Celonisと提携してプロセスマイニングの力を活用してきました。プロセスマイニングとは、データの洞察に基づき、プロセスが「どのように想定されているか」ではなく「実際にどう動いているか」を可視化し、改善する最先端の分析手法です。当初は財務部門の特定のケースから始まりましたが、すぐに組織全体の変革を推進する力となり、意思決定の迅速化と業務効率化を実現しました。

この成功に基づき、GBSプロセス&アナリティクスサービスチームとアナリティクスサービスおよびオペレーション事業部門は、プロセスの可視化、データの可視化、そしてアストラゼネカのグローバルサプライチェーンに新たな洞察をもたらす大きな機会を特定しました。これは16か国26の製造拠点にまたがるグローバルネットワークで、数百社のサプライヤーを含みます。その中心となるのが在庫管理であり、患者へのタイムリーな薬品提供とコスト管理の両面で極めて重要です。しかし、従来の手法ではエンドツーエンドの可視化が難しく、非効率な箇所が手付かずのまま残っていました。

この変革の可能性を確信した Tomasz Kacprowicz 氏(GBSプロセス&アナリティクスサービス部門 ディレクター兼グローバルプロセスマイニング CoE リード)は、サプライチェーン部門の各チームと連携し、プロセスマイニングを在庫管理に適用しました。この革新的なアプローチによってリアルタイムな洞察が得られるようになり、各チームは自らボトルネックを特定し、ワークフローの最適化や業務の効率化を自律的に進めることが可能になったのです。

課題:プロセスに関する洞察を解き明かす

Kacprowicz氏のチームは、サプライチェーンの複雑さに加え、プロセスマイニングが大きな価値をもたらす可能性のある以下の主要な領域を特定しました。

  • 可視性の強化:アストラゼネカのグローバルサプライチェーンには、医薬品の製剤から流通に至るリードタイムを、より正確かつ一元的に把握できる大きな改善の余地が残されていました。これまで手作業で行っていたデータ収集を、自動化されたリアルタイムな分析に置き換えることで、サプライチェーン・チームは確かな根拠に基づいて、より迅速に意思決定を下せるようになりました。
  • 柔軟な最適化:ブランドごとに在庫管理の手法が多様であったことは、むしろ拡張性と適応性に優れたソリューションを設計する好機となりました。プロセスマイニングは、各ブランド固有のニーズに対応しつつ、在庫管理における統一された効率的なアプローチを構築し、企業全体の一貫性と俊敏性を促進するのに最適なのです。

解決策:在庫管理の新時代

当初、Kacprowicz氏とチームはケース中心のプロセスマイニングを活用し、ブランドごとの在庫管理プロセスについて貴重な洞察を得ていました。「事業部門のパートナーたちは、プロセスマイニングによって、原薬(API)の製造から梱包、配送に至るまでの在庫管理の全容に加え、リードタイムなどの重要指標が極めて透明化されたことを高く評価しました。」

このアプローチは、強固な基礎を築き、社内に大きな変革の機運をもたらしました。しかし、アストラゼネカのGBSチームは、さらに大きな成果を生み出すチャンスがあると考えました。従来のモデルも効果的ではありましたが、ブランドごとに個別の分析フレームワークを構築する必要があり、拡張性や効率性の面で限界があったのです。この課題を打破するため、チームは真のゲームチェンジャーとなる革新的な新技術、Object Centric Process Mining(OCPM)の導入に踏み切り、新たな時代を切り拓きました。

アストラゼネカ GBSプロセス&アナリティクスサービス、Tomasz Kacprowicz 氏

「まるで2Dから3Dに移行するような感覚です。OCPMによって、ビジネスプロセス全体を俯瞰できるようになります。」

CelonisのOCPMにより、アストラゼネカ GBSはプロセスを包括的かつ エンドツーエンドで把握 できるようになり、チームは次のことを実行できるようになりました。

  • さまざまなサブプロセスを包括的に分析
  • サブプロセス間における上流から下流への影響を把握
  • 複数のビジネスオブジェクトを同時に可視化
  • これらのビジネスオブジェクト間の関係と相互作用を特定してマッピング

その成果は、組織を根本から変える画期的なものであると同時に、数値としても明確に表れています。

📉 データ収集の合理化: 手作業を削減し、貴重な時間を節約

⚙️ ワークフローの強化: サプライチェーン全体の効率性を向上

🚀 医薬品供給の加速: 救命医薬品をより迅速に患者へ届ける体制を実現

📦 在庫レベルの最適化: コスト削減を達成し、廃棄リスクを低減

これらの改善は、在庫管理において大きな価値をもたらし、アストラゼネカ GBSの業務効率化に向けた取り組みにおいて大きなマイルストーンとなりました。

さらに将来に向けて、同社は Celonis OCPM を他のブランドやプロセスへ展開し、さらに大きな価値を引き出したいと考えています。 「OCPM を活用することで、既存の成功事例を他のブランドへ容易に拡大できるようになります。目的別に個別のモデルを一から作り直す必要はなく、既存の OCPM モデルを拡張・強化していくだけで済むのです。」

この革新的なアプローチは、最適化されたプロセスの展開を加速させるだけでなく、企業全体の変革を牽引する原動力としてのプロセスマイニングの役割をより強固なものにしています。

Tomasz Kacprowicz氏、GBSプロセス&アナリティクスサービス、アストラゼネカ

「業務効率化ツールの一部である当社のプロセスマイニングセンターオブエクセレンス(CoE)は、業務プロセスの半減を目指しています。」