複雑な保険契約管理業務をCelonisで抜本的に変革
ここからは、日本のCelonisユーザーの皆様のお話をうかがっていきました。
まずはアフラック生命保険株式会社 契約サービス部門変革推進トライブ トライブリードの大須賀 誠様が、基調講演において二見様が紹介した同社の取り組みについて、より具体的な内容や成果を紹介しました。
同社はCelonisの導入に際し、ドイツのCelonis本社や先進導入企業を訪問し、成功の要諦を学んだといいます。それをもとに、初期段階からIT担当者だけではなく、各領域の業務担当者もアサインした部門を立ち上げました。大須賀様は「業務を可視化・分析するにあたって、“感覚的に” 課題を検知できる業務側の担当者と、その業務の分析のためにどういうデータが必要なのかが瞬時に分かるIT側の担当者でツーマンセルのチームを組みました。さらに、そこに伴走するCelonisのサービスチームを加えスリーマンセルで業務の改善事例を立案し、業務部門へ提案する進め方を採用しています」と説明します。また、Celonisの支援を得た改善活動は、基調講演で村瀬が紹介したフレームワークにのっとって進めているそうです。
Celonisが提供した価値の一例として、保険金請求の書類発送業務があります。年40万件の改善機会を特定し、その内の2.8%をわずか2カ月で改善できました。判断基準の変更というクイックに対応できるものを、まずは実施したといいます。データ分析の専門家がいないチームでも、短い期間で分析から価値を実現するためのアクションが実行できるのです。