富士通+Celonis

「私たちの次なるステップは、AIを活用してCelonis上で複数のプロセスを統合することです。AIと組み合わせた複数プロセスの最適化により、お客様のビジネス効率を根本から変革するサポートが可能になります。」 富士通株式会社 執行役員専務プラットフォームビジネスグループ長 古賀 一司 氏

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過剰在庫を20%

削減

10

件のプロセスにまたがる数百万ドル規模のコスト削減

7

カ国におよぶプロアクティブなプロセス最適化

富士通はCelonisを活用することで、在庫レベルの完全な可視化を実現しました。さらに、AIを強化した推奨機能により、「いつ在庫を補充すべきか」「いつ在庫を再配分すべきか」「いつ購入を控えるべきか」を的確に判断できるようになりました。

イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にすること。それが富士通が掲げる野心的なパーパスです。世界で最も長い歴史を持つテクノロジー企業の一つである富士通は、長年にわたり変革とレジリエンスの歴史を歩んできました。ハードウェアソリューションで知られる同社ですが、現在は「世界最高水準のITおよびデジタル変革(DX)サービスの提供」という新たな旅に乗り出しています。

その挑戦を成功させるため、富士通はまず自らの変革から着手しました。「ここ数年、世界情勢の不確実性と変化のスピードは格段に上がっています。この急速な変化に対応するためには、正確なリアルタイムデータを活用し、AIをはじめとする新技術を取り入れて、'データドリブンで変化のスピードに追随していくことが重要です。」と古賀一司氏は説明します。この信念に基づき、5年前に「フジトラプロジェクト(Fujitsu Transformation)」が始動しました。

「感情」ではなく「事実」を:富士通のプロセスを可視化する


「フジトラ」の主要な柱の一つが「One Fujitsu」です。これは社内システムを合理化・統一し、全社的なデータ駆動型経営を推進する取り組みです。古賀氏のリーダーシップのもと、富士通Japan株式会社は当初、フジトラの「One Support」活動における可視化ツールとしてCelonisを導入しました。Process IntelligenceとAIを組み合わせることで、Celonisは富士通の業務運用の「生きたデジタルツイン」を作成し、プロセスが実際にどのように動いているかを示し、改善策を明らかにしました。

「緊急配送は通常配送よりも常に高額でした。」と古賀氏は初期の気づきを振り返ります。「年間で1,000万米ドル(約15億円)以上のコストを費やしていました。しかしCelonisによる分析が明らかにしたのは、30%以上のケースにおいて、注文は緊急配送として処理されていたものの、保守担当の技術エンジニアが現場に到着したのは、部品が配達してから1日以上遅いケースが多数あることが分かりました。この洞察のおかげで、緊急配送コストの約15%を削減することができました。」

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プロセス最適化のグローバル展開

日本での初期の成功を受け、デジタルプロセス・トランスフォーメーションCoE責任者のジョナサン・ワニッケ氏は、可視化の先にあるCelonisの可能性を追求しました。まず、欧州の財務部門に焦点を当てたところ、わずか数ヶ月で、買掛金(AP)および売掛金(AR)の両面で純利益に直結する価値を実現しました。間もなく、入金消込、重複請求チェッカー、未処理クレジットメモ、支払条件チェッカーといったCelonisのソリューションが、富士通のレガシーアプリに取って代わりました。その後、富士通はITサービス管理(ITSM) やオーダー管理(OM) へと活用範囲を広げました。

導入を遅らせた唯一の要因は、「誰もがプロセスの複雑な実態を見たかったわけではない」ということでした。「Celonisは時に残酷なほど正直です」とワニッケ氏は語ります。「富士通には30年以上在籍し、ゼロからプロセスを築き上げてきたステークホルダーも多くいます。そのため、時には感情的な議論になることもありましたが、データに対する信頼を築いてもらう必要がありました。」

プロセスイリジェンスとAIにおける受賞歴の実績

データは嘘をつきません。富士通が安全在庫の管理を取り戻すために必要な情報は、そのデータの中にありました。当初、その課題は机上ではシンプルに見えました。「コロナ禍の影響で膨れ上がった部材在庫をどう減らしていくか」です。

しかし、在庫削減は複雑でした。富士通のシステムプラットフォームビジネスグループは膨大な製品と材料を抱えており、その種類は25,000種以上、アイテム数は250万点以上に及びます。この巨大なカタログの可視化のため、チームはサプライチェーン全体にまたがる11のシステムからのデータ統合に加え、日本全国のリアルタイム在庫、そして最終顧客の過去の購買行動データまでを統合する必要がありました。

「Celonisは、11のシステムに分散した情報を1か月というスピードで統合してくれました。」と、富士通のマネージドインフラサービス事業本部 PRSビジネス事業部 事業部長の種田一富氏が説明します。「現在では、リードタイムや調達ロット単位、過去の平均消費数といった情報を一元化することができるようになりました。」これにより、購買担当者は富士通の工場全体の在庫レベルに関する「Single Source of Truth(信頼できる唯一の情報源)」を持ち、市場動向や顧客需要に関するAIの支援を受けた情報を活用できるようになっています。

成果:

  • 過剰在庫を20%削減
  • 導入後6ヶ月で在庫発注を50%削減
  • 大幅な生産性の向上
  • AIイノベーションに関する社内賞を受賞


「数値目標以外にも、現場側が課題意識をもって様々な事に取り組むことになったことが大きな成果だと考えます。」と種田氏は語ります。

可視化からAI強化型の自動化へ

現在、約15名の専門家が富士通において、プロセスマイニング、プロセスモデリング、そしてAIの活用をグローバルに推進しています。Celonisが単なる可視化ツールだった時代は終わりました。今やCelonisは大規模なビジネス変革のためのプラットフォームとして認識・活用されており、間もなく財務からITサービス管理、マスターデータ管理、そして在庫管理を含むサプライチェーン全体まで、10の主要プロセスをカバーする予定です。

「私たちは自動化のために機械学習やアクションフローを活用しています」とワニッケ氏は説明します。「さらに、Annotation BuilderやAIエージェントといった、Celonisの最新のAI機能の実装も進めています。」

Process IntelligenceとAIを最大限に活用するための、ワニッケ氏のアドバイスは以下の通りです。

  1. AIを適用すべき適切な領域を特定する
  2. AIに対して、富士通独自のビジネスコンテキスト(ルール、ベンチマーク、KPIなど)を提供する
  3. AIがROI(投資収益率)をもたらすだけでなく、環境負荷に配慮した持続可能な方法で使用されているかを確認する
Jonathan Wannicke, Head of Digital Process Transformation CoE, Fujitsu
「プロセスイリジェンスなしでは、AIには重要なビジネスコンテキストが欠けていることになります」とワニッケ氏は強調します。

データ駆動型変革の文化

データが持つ力に対する意識の高まりは、富士通の変革の旅がいかに進展したかを示しています。「当初は、私たちが各事業部門に出向いてCelonisの導入を提案しなければなりませんでした。しかし今では、事業部門側から『ぜひ参加したい』という強い要望が寄せられています」とワニッケ氏は語ります。


自社のプロセスの最適化だけに満足せず、富士通は2024年にCelonisの信頼できるパートナーとなりました。「成長を続けるITサービスビジネスの一環として、お客様がCelonisを活用できるように支援します。特に日本のGLOVIAシステムが広く使われている地域などにおいて、私たちは豊富な経験は大きな強みとなります。」

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次なる課題について、古賀氏はこう結んでいます。「私たちの次なるステップは、AIを活用してCelonis上で複数のプロセスを統合することです。AIと組み合わせた複数プロセスの最適化により、お客様のビジネス効率を根本から変革するサポートが可能になります。」

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