1. 変更管理とは
変更管理とは、組織内で変化を成功に導くプロセスです。計画立案、実行、監視、変更の定着まで、複数の段階を含みます。
Change Management Instituteは変更管理を次のように定義しています。
「変更管理とは、変化の関係者が、その変化で事業価値を最大化するために必要な考え方、行動、能力を身につけられるようにする原則と実践の領域です。重視するのは人です。」
この定義で特に重要なのが、人に焦点を当てている点です。変更管理の成否は、人、企業文化、行動に大きく左右されます。変更管理はプロジェクト管理と組み合わせて使われることが多く、プロジェクト導入における「ソフト面」と見なされています。
しかし、そう見られがちでも、変更管理はプロジェクト成功に不可欠です。狙った効果を十分に価値創出するためにも重要です。たとえば最新のERPシステムを導入しても、それを使う意思や能力が人材になければ、事業に必要な価値は生まれません。
変更管理が必要になりうる一般的な変更や事業プロジェクトには、次のようなものがあります。
- 重要システムのアップグレードや刷新
- 新製品ラインの展開
- 組織再編
- 他社との統合
- 新拠点への移転
- 新しい規制やガイドラインへの対応