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プロセスマイニングがDXの道を拓く

2020.08.24

今、さまざまな場所でデジタルトランスフォーメーション(Digital transformation、DX)の必要性が謳われており、多くの企業や公共団体がその取り組みを進めようとしています。しかしながら、一口に“DXが必要だ”と叫んでも、「何をどこから始めればよいのかはっきりしない」と戸惑っている先も多いのではないでしょうか。プロセスマイニングが、その進む道を照らしてくれるかもしれません。

プロセスマイニングが企業のDXによる業務変革を推進する上で、いかに重要な役割を果たす可能性を持っているのか、見ていきましょう。

従来型の業務改善手法とプロセスマイニングの違い

プロセスマイニングの本質的な特徴はどこにあるのか?それを、従来型の業務改善手法との比較で説明します。

fig_プロセスマイニングがDXの道を拓く_01_jpblog

BPR型の業務改善手法では、コンサルタントが業務担当者にヒアリングを行い、自らの経験と知識に照らし合わせたうえで、業務フローを書き起こしていくことから始めます。その過程で、業務担当者から収集する定性的な情報では、ヒアリングする担当者の個人的な経験がベースとなるために、どうしてもバイアスがかかり、情報の抜けや偏りが発生することが避けられません。結果的に本質的なボトルネックとなっている例外業務を見逃してしまう、という可能性があります。

一方プロセスマイニングでは、業務システムに蓄積されたログデータを基にソフトウェアが業務フローを生成するため、抜けや偏りが起こりません。どのような例外業務であっても、データがある限りはすべてのプロセスが捕捉されます。この際、「全てのデータが捕捉される」ということが何よりも重要です。全量を対象にすることで、従来の方法では見逃していた、大量処理の中でほんの数件しか発生しない例外的なプロセスも漏れなく捉えることができます。

この「全量」を捕捉することにより人間の勘や経験に頼らない定量的な分析が可能になるのことがプロセスマイニングの最大の特徴です。

デジタルツインを作り出しパターン分けしてマッピング

さて、プロセスマイニングの具体的な進め方ですが、各システムから集めたログを「イベントログ」に変換します。「イベントログ」では3つのキーが重要となります。

①ケースID(注文番号など一連のプロセスを進める単位ID)

②アクティビティ(出庫処理、請求書発行など一連の業務処理での個々のプロセスのID)

③タイムスタンプ(各アクティビティ実施時間)

fig_プロセスマイニングがDXの道を拓く_02_jpblog

このイベントログをベースにAIによりプロセスのパターン分けを行い、さらにプロセスフローをマッピング化することで可視化し、プロセスの分析を可能にします。

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このようにして、プロセスマイニングでは「デジタルツイン(Digital Twin of Organization : DTO)」を実現します。すなわち、現実のフィジカル空間で実施されているプロセスを、そっくりそのままデジタル空間に描き出すのです。現実の世界で発生するプロセスを、リアルタイムでデジタルのフローに取り込み、継続的に分析を行うことができます。この仕組みがDXを強力に推進する鍵となります。

通常、組織内においては営業、財務、生産など、業務ごとに責任範囲が分かれ、それぞれの担当の立場からオペレーションを見ています。そこで、責任範囲の枠を超え、オペレーションをend to endで捉えるのが難しいが故に、全体最適の視点から本質的な効率化を考え、最適な問題解決の意思決定をするのが難しいという実情がありました。

プロセスマイニングを用いれば、組織内のプロセス全体、業務と業務の繋がり、データ間の関連性が細かな粒度で可視化されるので、全体を俯瞰的に分析、シミュレーションすることが可能になるのです。

複雑なプロセスの全体像が視覚化されることで関係者全員による全体最適の視点の共有を実現し、ひいては組織文化にも影響を及ぼすようにもなるのです。

見えていないものをデジタル化して業務変革を推進する

デジタルツインの基となるイベントログは既存システムからのデータに限りません、SlackやZoomのログをイベントログとして取り込むことも可能でしょう。今や、作業現場をカメラで撮れば、システムに限らす工場での作業機器や人の動きなどもイベントログ化できます。

先進的な取り組みとして、ルフトハンザ航空では出発前の航空機周辺での、給油や食料の搬入など様々な作業車両の動きをデジタルカメラで記録しイベントログ化し、プロセスマイニングすることで定刻出発が遅延する原因を分析し、改善策を実施しています。

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この事例から、いかにプロセスマイニングが日々の業務をDXに落とし込み、その根幹を支える役割を果たすポテンシャルを持っているかが、お分かりになると思います。DXへの第一歩がうまく踏み出せず、取り組みながらも成果が見えてこない企業にとってプロセスマイニングはその道程を照らす重要な存在となります。

Celonisではプロセスの分析・問題発見に加えて、その後も継続的に発生する問題点を明らかにし、その改善策の達成度合いをKPIを追うことでサスティナブルに業務変革を進めていく仕組みも備えています。多様な機能を実装するCelonisプロセスマイニングツール「Intelligent Business Cloud(IBC)」の導入によって、DX時代の業務改革をリードしませんか。

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