CelonisのWorkforce Productivityは、エンドツーエンドのプロセス、従業員体験の改善を可能にします
CelonisのWorkforce Productivityは、エンドツーエンドのプロセス、従業員体験の改善を可能にします
2022.12.21
* Celosphereの発表内容について日本語でダイジェスト版ウェビナーを開催しました。この録画内容を現在配信しておりますのでそちらも是非ご覧ください -> ここから
Celonisは、ドイツ・ミュンヘンで開催された年次ユーザーカンファレンス「Celosphere 2022」で、Task Miningを活用したソリューション「Workforce Productivity」を正式に発表しました。
タスクマイニングとプロセスマイニングは、補完的な技術であり、これらを同時に使用することで、組織内の仕事の流れを完全に把握することができます。プロセスマイニングは、ERP、CRM、SCMシステムなどのトランザクションシステムを通じて管理されるログデータを収集し、タスクマイニングは、従業員のデスクトップやラップトップで実行されるプロセスステップのデータを収集します。
Celonisの調査によると、ビジネスプロセスの実行に費やされる時間の75% は、トランザクションシステムの外部で発生しており、したがって、デスクトップで実行されるタスクを可視化することは、エンドツーエンドのプロセスの非効率性を特定し修正するために非常に重要です。
Workforce Productivityは、CelonisがCelosphere 2022の中で発表したいくつかの新製品および買収のうちの1つです。また、Business Miner™、Process Sphere™、Emporix Commerce Execution Platform、Accounts Receivables Apps、エンドツーエンド売掛金（AR）ソリューションのリーダーであるSailfin Technologiesの買収も同イベントで発表されました。
Workforce Productivityは現在、Celonisの顧客向けに提供されています。
エンドツーエンドのプロセス改善には、デスクトップの可視化が不可欠
Celonis独自の統計に加え、Everest Groupの2022年レポート「Task Mining Playbook」によると、生産性ツール（Microsoft Excel、Outlook、Wordなど）は、最も使用されているアプリケーションの上位5つのうち80%を占め、従業員はこれらのアプリケーションをエンタープライズアプリケーションの約1.5倍の時間をかけて使用していると報告されています。レポートの回答者は、1日の仕事の60%以上が生産性アプリケーションに費やされていると回答しており、これはCIOが予想するよりも30%高い数字となっています。
デスクトップ上で多くのプロセスタスクが発生することは、組織にとっていくつかの問題を引き起こします。
プロセスと従業員体験の可視性の欠如：まず、デスクトップタスクの分析ができないと、プロセスが実際にどのように機能しているかを理解する上で大きな盲点が生じます。第二に、従業員が実際にどのように働いているのか、また、従業員の日々の経験がポジティブなものであるかどうかについて、不完全なまま放置されます。常にアプリケーションを切り替えたり、あるアプリケーションから別のアプリケーションにデータをコピー＆ペーストすることは、生産性や従業員体験全体に悪影響を及ぼし、イライラするような時間のかかる経験となります。
ビジネス機能の大規模化： 中堅企業であっても、数百人の従業員がエンドツーエンドのプロセス、あるいは単一のプロセス領域を担当することがよくあります。現代のビジネスプロセスの規模は、シャドーイングやデータサンプリングといった従来の分析手法では、もはや従業員の行動を正確に把握することができないことを意味します。さらに、このような旧来の孤立した手法では、異なるチームがどのように機能しているかなど、関連する洞察を明らかにできないことがよくあります。
労働者の行動の急速な変化：新型コロナが大流行し、世界がロックダウンしたとき、会社全体が、ある日オフィスで仕事をしていたのが、次の日には自宅で仕事をするようになりました。このような従業員の劇的な労働の変化は、新しいシステム、方法などをほとんど一晩で作成し、実施しなければならないことを意味します。このような急速な変化の中で、従業員の行動を分析する単発的な取り組みでは、継続的な生産性と経験の向上を効果的に推進することはできません。
Celonis Workforce Productivityによるプロセスの効率と従業員体験を最適化
Celonis Workforce Productivity powered by Task Miningは、Celonis Task Miningクライアントを使用してデスクトップデータを取得します。
そして、そのデータをデータモデルに統合し、アプリケーションの使用状況やユーザーの行動データを分析することで、どこで非効率なことが起きているかを確認し、前述のような問題を解決することができます。
部門全体にわたる完全なワークフォースの可視化：Workforce Productivityは、大規模なチーム全体で、仕事がどのように行われているかを確認することができます。Workforce Productivityの最新のバージョンでは、最大2500人のユーザーから情報を収集し、6ヶ月間の履歴データを保存することができます。これは、250ユーザーと30日分の履歴データに制限されていた以前のバージョンに比べ、大幅な向上となります。Workforce Productivityは、Excelなどの生産性ツールを含む、WindowsおよびWebアプリケーションでのユーザーの時間の使い方を完全に可視化します。
チーム間でプロセスインサイトを比較：チームによって直面する課題は異なり、ツールの使用方法も異なります。Celonis Workforce Productivity Team Insightsは、サブグループ間のインサイトを比較し、チームごとに従業員体験の改善をカスタマイズすることができます。
ビジネスの成長・進化に合わせた安定性：CelonisはWorkforce Productivityをアップデートし、データ収集の拡張、ライブイベント監視の追加、CPU使用率の最大50％削減を実現しました。パフォーマンスの向上により、顧客はパンデミックなどの外部要因や新しいソフトウェアリリースなどの内部要因がワークフォースパフォーマンスにどのような影響を及ぼすかを動的に監視し、確認することができます。
英国の多国籍石油・ガス会社のBPとCelonisのイノベーションパートナーシップにより、デスクトッププロセス分析の威力を実証
Celosphereの発表には含まれていませんが、BPは、請求書処理などの時間のかかる作業を特定のステップに分解するために、Celonisとの共同イノベーションパートナーシップの一環としてCelonis Task Miningを導入しています。
BPのビジネスプロセスマネジメントおよびプロセスマイニングセンターオブエクセレンスの責任者であるClaire Hourigan氏は、以下のように述べています。「Celonisでは、例えば請求書の処理に平均27分かかっていることがわかります。しかし、私が本当に興味があるのは、その27分の間に何が実際に行われているかということです。請求書を発行するために必要な情報を得るために、SAPからスプレッドシートやWebサイトに手動で移動していたのは何だったのか、ということです。」
さらに、同氏は「Task Mining は、手作業で行っていた作業をすべて埋めてくれました。我々のチームに革新と自動化の大きな流れを作るのに役立っています。」と述べました。
Celonis Academyでタスクマイニングのトレーニングを受ける
Celonis Task Mining Basicsについては、Celonis Academyで学ぶことができます。
Celonis Academyでは、雇用主が求めるプロセスマイニング、プロセス管理、業務実行管理のスキルを習得するための300以上のコースを提供しており、すべてオンラインで、しかも無料で受講できます。
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